旧前田侯爵邸洋館で歴史を感じてみた

以前から気になっていた駒場公園の中にある洋館を見学してみた。
2階には女中の部屋がいくつもあり、昔はさぞかし賑やかだったのだろうと想像できる。
それにしても広い。
各部屋には暖炉があるけれど、冬は相当に寒かったに違いない。

































旧前田侯爵邸は、旧加賀藩主で前田家第16代当主の利為(としなり)が自邸として建てました。昭和4年(1929)に洋館が、昭和5年に和館が竣工しました。最初は洋館のみを建設する予定でしたが、のちに外賓のための施設として和館も計画されました。洋館1階は晩餐会を行なう重要な社交の場で、2階は家族の生活の場でした。
洋館の南には広大な芝庭が広がり、和館には茶室も備え、築山と流れに囲まれた回遊式の庭園が、趣を変えながらも有機的につながっています。

洋館2階は家族の生活の場で、夫妻の寝室、家族団欒室でもあった婦人室、子供室などがあります。個室の間には浴室が置かれ、主人の書斎には電話や呼鈴が引かれていました。
1階は外交団や皇族を招くパーティーが催される社交の場で、地階厨房からダムウェーターで1・2階に料理が運ばれました。また地階から3階の洗濯室まで、暖房用のダクトがつながっています。

イギリスのカントリーハウスを思わせる外観。スクラッチタイルの壁と、張り出した車寄せにとんがり屋根の塔が印象的です。

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